コーチングの土台

ライフデザイン・コーチングの土台となる考え方

コーチングの土台となる考え方には、様々な心理学や自己啓発、精神世界の考え方が含まれていますが、ここでは、わたしがコーチングで大切にしているコーチングの土台となる考え方を紹介します。コーチングを効果的なものにするための重要なポイントは、このコーチングの土台となる考え方をお互いに尊重しあうことだと考えます。

以下、コーチングで大切にしている土台となる考えをお伝えします。

1. クライアントはもともと尊い存在であり、自ら答えを見つける力を持っている

2. クライアントの人生全体を取り扱う

3. クライアントが主題(テーマ)を決める

4. クライアントと共に、その瞬間瞬間から創り出す

それでは、順番に詳しくお伝えしましょう。

1. クライアントは尊い存在であり、自ら答えを見つける力を持っている

コーチングにおいて、もっとも基本的な考え方は、クライアントが答えを見つける力を持っているというものです。人間誰しも失敗があたり、弱い部分があります。病むときもあります。しかし、それらのことで尊くない(価値が無い)ということではありません。ましてや、自分らしく生きるための答えを見出す力が無いということではありません。

確かに、クライアント自身が自分は答え見つける事ができないと信じ、自分でその答えを見つけようとする代わりに出来合いの答え(借り物)を、他人から手に入れたいと思うこともあるでしょう。

し かし、そのようなことをして手にしたとしても、ピッタリ来ることは少なく、いつまでも答えを他人に求 め、依存してしまうことになりかねません。

ですから、まずコーチングでは、「クライアントは自ら答えを見つける力を持っている。」と信じることから始めます。

コー チがクライアントに与えることができるのは答えではなく、問いなのです。コーチが投げかける問いによって、クライアントが自らの思いや置かれている状況を探りさえすれば、実 は自分が思っている以上に自分のことをよく知っていることに気づくはずです。それだけでなく、自分が本当は何を望んでいるのか、何が自分のヤル気を引き出 し、何がヤル気を無くさせるのか、どんな人生を生き、何を実現したいと思っているのか、また何を恐れ、どこで自分を抑えてしまっているのかといったことに ついてもすべてすでに知っていることに気づくでしょう。人は概して、自ら答えを発見したときほど強い意欲を感じ、自ら行動を起こそうとします。だからこそコーチの役割は、答えを与えることではなく、問いを投げかけることにあるのです。

2. クライアントの人生全体を取り扱う

私たちはよく、人生の一部分だけに焦点を当てて生きていることがあります。仕事では実績も上げ、認められる存在だったとしても、家庭がうまくいっていなかったり、健康を害していたとしたら、いずれ仕事にも影響を及ぼすことは間違いないでしょう。また逆に、プライベートはうまくいっていたとしても、仕事が充実したものになっていなければ、人生全体の満足度は高くはならないでしょう。

このように、コーチは人生の一部分だけを扱うのではなく、人生全体を見て、クライアントがいかに充実した人生を送れるか、バランスの取れた人生に近づくか、人生というプロセスをより深く味わえるのかということを考えながら、コーチングしていきます。

3. クライアントが主題(テーマ)を決める

コーチングでは、何について話すのか、その主題を決めるのはコーチではなくクライアントです。コーチングの関係においては、何よりもクライアントが望む結果を得ることに焦点が当てられます。

つまり、主人公はあくまでもクライアント自身だということです。コーチの役割は、クライアントが自ら設定した主題から逸れないようにサポートすることです。というのも、クライアントはつい目先のことに気を取られ、人生の大きな主題を見失ってしまうことがよくあるからです。ライフデザインコーチングでは、クライアントは「どのような人生を送りたいのか」といった大きな主題をコーチのサポートを受けながら最初の段階で明らかにしていきます。その後のコーチングでは、日々起こる様々な問題や課題(これを小さな主題と言います)を扱っていきますが、そのときもコーチは、大きな主題を意識しながらクライアントをコーチングしていきます。

4. クライアントと共に、その瞬間瞬間から創り出す

コーチングにおいて、よい結果が得られるかどうかは、コーチ1人によるのではなく、コーチとクライアントという2人の関係にかかっています。 コーチとクライアントは、互いに協力し、クライアントが求めるものを手に入れるための協働関係を築きます。したがって、どのようにコーチングしてほしいか をあらかじめクライアントがコーチに伝えておくことはとても重要なことです。たとえば、どんなふうに自分のことを呼んでほしいのか、どのような言い方をさ れると意欲が湧くか、逆に失うか、感じたことを率直に言ってほしいのか、あるいは自分に対してどんどんチャレンジしてほしいのか、など様々な関わり方があ ります。

コーチはクライアントに対して、安心して何でも話せる場を作り出します。そして、クライアントを一人の人間として尊重しつつ、正直に関わります。クライアントが示す反応のすべてが、次の瞬間どの方向に向けてコーチングを進めていくのかを判断するための情報源とみなします。

一方、クライアントは、コーチが何かをしてくれることをただ受身的に待つだけではなく、自分の立てた目標や願望の達成に向けて、自ら積極的に関わっていくという姿勢(コミットメント)や正直さが求められます。自然発生的に2人の関係が深まるのをただ待つのではなく、よい結果を得られるようにお互いに関係を作っていくことで、コーチ・クライアント双方が当初思い描いていた以上の成果が出ることは良くあることです。